「将来、海外出張をしてみたいけど、どんな仕事や業界なら海外出張しやすいんだろう」と、思っていませんか?
海外出張、とても憧れますよね。グローバルに世界を駆け巡り、世界中の人と交渉をするビジネスパーソンになりたいと、あなたが海外思考であれば、一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
そこで本記事では、グローバル企業で海外出張や海外転勤を経験してきた筆者が、以下のことを解説します。
- 海外出張が多い仕事(具体的な業界・職種・会社名まで紹介)
- 海外出張が多い仕事のメリット・デメリット
- 海外出張が多い仕事に就くためのスキル
- 海外出張が多い仕事へ就くための手順
本記事を読めば、海外出張できる仕事はもちろん、具体的にどんな手順で行動すれば、海外出張できるか理解できますよ。
世界を舞台に仕事をする、そんな「グローバルな働き方」を実現するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
Contents
海外出張が多い仕事とは?具体的な業界や職種
まずは海外出張が多い仕事を紹介します。今回は以下3つの観点で、海外出張が多い仕事を具体的に挙げていきます。
- 海外出張が多い業界
- 海外出張が多い職種
- 海外出張が多い会社
それぞれの項目で特徴的な業界・職種・会社に関しても、海外転勤や海外出張してきた経験から解説しますね。
1. 海外出張が多い業界
- 自動車メーカー
- 自動車部品メーカー
- 電機メーカー
- 商社
- 化学
- 銀行
- 建設・設備
- プラント
- 海運
- 国際物流など
海外出張者が多い業界は上記の通りです。
メーカーは海外出張者がかなり多い
海外出張が一番多いのは「メーカー関連」です。
例えばトヨタ自動車を始め、日本の自動車メーカーは海外に生産工場を置き、現地で車を製造しています。
また私が海外転勤をしていた際に気づいたのは、自動車の完成品メーカーだけでなく、自動車部品メーカーも、完成品メーカーの現地工場近くに、自社工場を構えることが一般的な点です。ですので、自動車部品メーカーの方も、完成品メーカー同様、海外出張することはよくありました。
商社は海外出張が多い代表的な業界
扱う商材の広さから「カップラーメンからロケット」と言われる商社も、メーカーと同様、海外出張が多い業界です。
メーカーは「生産工場がある場所」に出張することが多いですが、商社は本当に「幅広い国や地域」でも出張に行くことが特徴です。
例えば、アメリカのニューヨークやイギリスのロンドンといった大都会はもちろん、アフリカの発展途上国の田舎町まで、海外出張に行っています。
このように、本当に幅広い国や地域へ海外出張に行くのが商社の特徴です。
2. 海外出張が多い職種
- 海外営業
- 技術者(工場など)
- 現場監督(プラントなど)
海外営業は海外出張が最も多い職種
海外出張が断トツで多いのは海外営業です。
海外営業はその名前の通り、海外市場を相手にした営業です。海外製品を日本市場へ営業したり、あるいは日本製品を海外市場へ営業する仕事がメインです。いわゆる輸出、輸入の営業ですね。
私がいろんな出張者を見てきた経験から言うと、海外営業の海外出張期間は長くても1週間くらいが平均です。頻繁に海外出張することも多いのが、海外営業の特徴です。
技術者もプロジェクトごとの海外出張が多い
技術者も海外出張が多い職種です。
技術者とは、何かしらの特定技術を持ち、生産工場等で働く人を指します。例えば自動車業界の技術者は、新車の製造がされる際に、現地工場へ応援として出張することが多いです。
こちらも私が見てきた経験では、技術者の場合、一定期間を現地工場で仕事をするため、期間は1週間といったものではなく、2〜3ヶ月単位で現地に出張することも多い点です。期間が長いのは、生産プロジェクトにがっつり入り込む技術者ならではの特徴ですね。
現場監督も海外出張が多い
建設・設備系のプラントなどの現場監督も、海外出張が多い職種です。
現場監督とは、現地の作業スタッフを取りまとめる仕事となります。
こちらも海外で見てきた経験から言うと、プラントの海外出張も技術者同様、プロジェクト単位で海外出張することが多いため、1〜2ヶ月など長めに出張しているケースが多いです。
3. 海外出張が多い会社
- 自動車メーカー(トヨタ自動車、いすゞ自動車、マツダ、スズキなど)
- 自動車部品メーカー(デンソー、矢崎総業、ブリヂストン、アイシン精機、豊田合成など)
- 電機メーカー(SONY、キャノン、三菱電機、富士通など)
- 商社(三菱商事、住友商事、三井物産、丸紅、伊藤忠商事、豊田通商、双日、兼松など)
- 化学(住友化学、東レ、富士フィルム、旭化成、日立化成など)
- 銀行(三井住友銀行、三菱UFJなど)
- プラント建設(日揮、鹿島、清水建設、東洋エンジニアリングなど)
- 海運(日本郵船、商船三井など)
- 国際物流(郵船ロジスティクス、近鉄エクスプレス、日本通運など)
- その他(JETROなど)
海外出張が多い会社名を追記すると上記の通りです。
海外出張者の多い商社の三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅などは、本当にさまざまな国へ海外出張しています。トヨタ系の豊田通商は、トヨタ自動車の製造拠点であるタイなどに多く出張しているなど、企業によっても出張先の特徴は変わります。
上記で海外出張が多い企業を挙げましたが、イメージしやすいように有名な企業を取り上げました。
とはいえ、上記で出していない企業以外にも、海外出張にいけて、知られていない企業は本当にたくさんあります。そういう企業は、入社ハードルもそこまで高くありません。
ですから、海外出張を実現する働き方は、ちゃんと準備して臨めば、実現は十分可能ですよ。
海外出張が多い仕事のメリット
海外出張が多い仕事をするメリットを紹介します。
- 世界中を旅するように仕事ができる
- 語学力が身につく
- グローバルなキャリアを築いていける
- マイルが貯まる
世界中を旅するように仕事ができる
海外志向が強い人にとっては、世界中を旅するように仕事ができるのは、控えめにいっても最高だと思います。
海外出張が多い会社であれば、月1回程度海外で行くこともあります。年間12回も海外に行けるなんて、普通に仕事をしていたらまず無理ですよね。
ですから、世界中を旅するように仕事ができるのは、海外出張が多い仕事の最大の魅力だと思います。
語学力が身につく
海外出張をすると、日本語でない「外国語」を使う場面が必ずあります。
例えば飛行機での会話や、現地のタクシー・電車・バスの会話、ホテルでの会話をはじめ、現地でお会いする外国人の社内スタッフやクライアントとの会話も、基本は外国語です。
利用する言語は英語がメインですが、英語を中心とした語学力を仕事の中で身につけられる点も、海外出張の多い仕事をする魅力です。
グローバルなキャリアを築いていける
海外出張を通じて世界中を相手にビジネス経験を積んでいけば、グローバルをキャリアの軸として、市場価値を築いていけます。
日本市場は今後人口減少、少子高齢化が進んでいきます。どんな業界のどんな企業も、今後は海外に活路を見出さなくてはいけない状況です。
そのような状況になったとき、日本人の多くは海外経験がないため、グローバルなキャリアを持つ人の市場価値は相対的に高まります。
また海外出張でグローバルな経験を積んでいけば「海外駐在員」のキャリアも拓けます。
海外駐在員は年収1,000万円はもちろん、年収2,000〜3,000万円を得ることも可能です。
加えて海外駐在員は税金も安いので、額面だけでなく、日本にいる時より「手取り」も増えるんですよね。
今後5年、10年、20年というキャリアを考えたとき、キャリアの軸としてグローバルを据えるのは、とても良い戦略ですし、間違いない選択だと思いますよ。
市場価値が高くなるので転職しやすくなりますし、海外駐在員のキャリアも目指していけるからです。
マイルが貯まる
海外出張に頻繁に行くと、マイルが貯まることもメリットです。
特に海外出張が多い方であれば、貯まったマイルを使って、毎年ハワイなどに海外旅行へ行くこともできます。
会社の仕事で海外出張ができ、かつマイルもたまるなんて、控えめにいっても良いですよね。
海外出張が多い仕事のデメリット
一方で、海外出張が多い仕事にはデメリットもあります。
- 生活リズムが不規則になりがち
- 移動時間が長くて疲れる
生活リズムが不規則になりがち
海外出張が多い仕事は、当然ながら時差が異なる国でいきますので、生活リズムが不規則になりがちです。
加えて、海外出張が多いということは、日常的に海外市場とやり取りすることを意味します。ですので、日本にいる時も深夜遅くに連絡が来たりすることもあります。
ヨーロッパやアジアであれば時差が少ないのでそこまで影響はないものの、特に北米(アメリカやカナダ)や南米は時差が真逆なので、北米・南米を相手にビジネスすると、生活リズムは不規則になっている方が、私の周囲でも実際にいます。
とはいえ、それでも海外出張が多い仕事をやめない方が多いので、やっぱりそれ以上のメリットを感じているのでしょう。
移動時間が長くて疲れる
海外出張自体が、特にヨーロッパやアフリカ、北米や南米が行き先になる場合、距離が遠い分、移動自体がかなり疲れます。
特に40代や50代になってくると、頻繁な海外出張は体の負担になることも多いです。
とはいえ、20代や30代など体力がまだまだある方であれば、このデメリットは気にしなくても大丈夫です。
海外出張が多い仕事へ就くためのスキルや経験
海外出張が多い仕事へ就きたいと思った場合、どんなスキルや経験があればいいのか、結論以下3つがあると良いです。
- 語学力(特に英語)
- 希望する業界・職種での実務経験
- 留学など、海外在住経験もあるとベター
1. 語学力(特に英語)
「語学力」は、海外出張したいなら、必ず習得しておきたいスキルです。
特に重要なのは「英語」です。海外出張の場合、英語が母国語でない国でも、共通言語として英語で会話することが多いです。
ですので、英語をビジネスレベルで習得しておけば、海外出張の仕事に就職・転職しやすくなりますし、海外出張で英語を使い、仕事をこなしていくこともできますよ。
2. 希望する業界・職種での実務経験
海外出張の多い仕事へ就職・転職を目指すなら、希望する業界または職種で、何かしらの実務経験があることが望ましいです。
例えば商社の営業を希望するなら、商社の業界経験か、営業経験となります。
全くの未経験でも、前述した語学力や人間性の面でアピールし、転職自体は目指せますが、加えて実務経験があると、より就活・転職活動を有利に進めやすくなります。
ですから、もしあなたが前述した海外出張の多い業界または職種で経験がある場合、それをベースに、次のキャリアを組み立てると、海外出張の多い仕事へ就ける確率は断然高くなります。
3. 留学など、海外在住経験もあるとベター
海外留学など、海外在住経験もあると、海外出張の仕事へ就職・転職する際は有利になりやすいです。
特に新卒の就活の場合は、実務経験がないことがほとんどですので、リーダーシップやコミュニケーション力などのヒューマンスキル人を始め、前述した語学力や留学経験などが評価対象になりやすいです。
海外出張が多い仕事へ就くための手順
海外出張が多い仕事へ就くための手順を紹介します。
- 転職エージェントに登録し、相談する
- 並行して語学を学習する
- 良い求人が見つかったら応募する
1. 転職エージェントに登録し、相談する
まずは「転職エージェントに登録して、相談すること」から始めましょう。
転職エージェントは様々な国への海外出張求人を保有しているので、まずはここに当たってみることがファーストステップです。
加えて転職エージェントの場合、「特定の国やエリア」を指定した求人も存在します。
例えば「アメリカでの事業展開に向けて、アメリカエリアを担当する海外営業募集」、のような感じです。そのため、配属先や出張エリアのコントロールもしやすいメリットがあります。
海外出張できる求人が多い転職エージェント
参考までに、海外出張できる求人を多く持っている転職エージェントを紹介しておきます。
- No.1 doda X:年収600万円以上のハイクラス求人に強い転職サービス。海外出張できる仕事が特に見つかりやすい。年収600万円以上の方におすすめ。
- No.2 JAC Recruitment:日系グローバル企業分野で国内トップクラスの実績。海外出張求人が多い。年収600万円以上の人は優遇されるので、必ず登録しましょう
- No.3 リクルートダイレクトスカウト:株式会社リクルートが運営するスカウト型の転職サービス。年収800万円以上の求人多数。
- No.4 エンワールド・ジャパン:外資系・日系グローバル企業に特化
あなたが現在上場企業にいたり、年収600万円以上であれば、doda Xと、JAC Recruitment、リクルートダイレクトスカウトの3社が特におすすめです。
いずれも日系大手グローバル企業はもちろん、海外事業を展開するベンチャーにも強いです。海外出張が多いハイクラス・若手ハイクラスの求人がたくさんあるので、質の高さは文句なしです。
まずは上記3つの中から、自分に合いそうな転職エージェントに登録することで、相談をしてみましょう。そうすると、今の段階で海外出張者を募集している業界・企業はどこか、無料で教えてもらえます。
そういった貴重な求人を見逃さないためにも、必ず登録だけは今のうちに済ませておきましょう。登録さえ済ませておけば、良い求人が出たら、向こうからスカウトで自動で知らせてくれるようになります。
2. 並行して語学を学習する
海外出張をしたいなら、並行して「語学」は必ず学習しておきましょう。
特定の行きたい国があるなら、そこの言語を学んでおくことがおすすめです。
ですが、特に行きたい国がないなら、「英語」が最も市場価値が高まり、かつ選択肢も広がるので、英語を学習するようにしましょう。
英語を今のうちから習得しておけば、将来海外で仕事がしたいと思った時に大きな武器になります。
海外出張求人はもちろん、英語を活かして好条件で就職・転職することもできます。英語は習得して損することは一つもなく、メリットはかなり大きいです。
英語を学習するなら、当サイトでいろんな学習方法を紹介しているので、参考にしてみてください。
3. 良い求人が見つかったら応募する
転職エージェントへの相談や、語学学習をしているうちに「この求人は興味あるなぁ」という仕事が紹介されるので、実際に応募してみましょう。
実際に選考していく中で、そのままトントン拍子でいけば全く問題ないです。海外出張に向けて、引き続き語学を勉強し、仕事で結果を出していくのみです。
一方で、仮に選考で落ちてしまった場合も、なぜ落ちたのか、どんな点が足りなかったのか、転職エージェント経由で理由を聞くことができます。
全部の企業が答えてくれるわけではないものの、ここで聞いた足りないスキルや経験を、今の仕事等で重点的に磨いていくことで、海外出張求人へ転職できる確率がどんどん高まっていきます。
実際に選考に進んで見るからこそ、道は拓けてきます。だからこそ、できるだけ早いタイミングで転職エージェントには登録し、選考に進むことが一番の近道ですね。
- No.1 doda X:年収600万円以上のハイクラス求人に強い転職サービス。海外出張できる仕事が特に見つかりやすい。年収600万円以上の方におすすめ。
- No.2 JAC Recruitment:日系グローバル企業分野で国内トップクラスの実績。海外出張求人が多い。年収600万円以上の人は優遇されるので、必ず登録しましょう
- No.3 リクルートダイレクトスカウト:株式会社リクルートが運営するスカウト型の転職サービス。年収800万円以上の求人多数。
- No.4 エンワールド・ジャパン:外資系・日系グローバル企業に特化
まとめ
「海外出張の多い仕事に就職・転職することって難しそう」と感じるかもしれませんが、実はそこまで難しくありません。
もちろん、総合商社に入社することは難易度は高いです。学歴もかなり重視されるので、普通の経歴だとかなり厳しいです。
ですが、海外出張できる業界は他にもたくさんありますし、中には競争倍率の低い穴場業界や企業も数多く存在します。
ですから、海外出張したいという夢自体は、夢ではなく、現実的に目指せる目標なんですよね。
特に今回紹介したように、語学力を武器にしたり、あるいは実務経験を武器にできるなら、海外出張があるグローバル求人に就職・転職することは、そこまで難しくありません。
とはいえ、何も行動をしなければ、いつまで経っても海外出張できる未来は叶いません。
だからこそ、まずは自分自身の可能性を知るためにも、前述した転職エージェントに登録することから始めることをおすすめします。
その一歩だけでも「自分にはこんな可能性があるんだ」という”気付き”を得ることができますよ。そしてその”気付き”は、人生を変える”大きな気づき”になるかもしれません。
- No.1 doda X:年収600万円以上のハイクラス求人に強い転職サービス。海外出張できる仕事が特に見つかりやすい。年収600万円以上の方におすすめ。
- No.2 JAC Recruitment:日系グローバル企業分野で国内トップクラスの実績。海外出張求人が多い。年収600万円以上の人は優遇されるので、必ず登録しましょう
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