「英語ができないのに、急遽海外出張が決まってしまった…」
「出張ですぐ使える表現や、事前にやっておくべき準備が知りたい」
「将来海外出張するために、今からできる英語勉強法を知りたい」
あなたは今、こんな悩みを抱えていませんか?
海外出張、ワクワクする感情と同時に、ある種の「怖さ」も感じますよね。
それもそのはず、海外出張は日本とは全く異なる異国へ旅立ち、日本語が通用しない環境で、目的達成することが求められるものです。
特に英語ができない場合、
「途中で会話に詰まり、沈黙の空間が続いてしまったらどうしよう…」
「英語ができないことで恥をかくのが怖い」
という風に、不安や怖さを感じることは当然のことです。
でも大丈夫ですよ。海外出張の英語は事前に準備をしておくことで、現地で恥をかくこともなく、出張を乗り切ることができるからです。
そこで本記事では、
- 英語ができない人が、海外出張前に必ずやっておくべきこと
- 海外出張で最低限覚えておくべき英語
- 【要保存】海外出張ですぐに使える英語フレーズ・表現集
- 海外出張前にできる英語の準備(海外出張まで1ヶ月もない場合と、1ヶ月以上ある場合の2パターンで解説)
これらについて、海外出張を何度も経験している筆者が紹介します。
私はこれまで、海外出張を始め、海外勤務も経験してきました。現地で仕事をする中で、出張者を受け入れることも多数してきたので、海外出張で使う英語のリアルを把握しています。
そのような経験をもとに、海外出張の英語の悩みを解消する対策方法を紹介していきますね。
Contents
英語ができない人が海外出張前に必ずやっておくべきこと
- 海外出張の目的を把握する
- 海外出張の目的に合わせて、必要な英語を準備しておく
英語ができない人が海外出張前に必ずやっておくべきことは上記の通りです。
1. 海外出張の目的を把握する
最も重要なことは「海外出張の目的を把握すること」です。
なぜなら、目的をはっきりさせないと、本来やる必要のない準備に、貴重な出張前の時間と労力を無駄に使ってしまうからです。
例えば、海外出張の目的が「現地での契約締結」であれば、契約締結に必要な英語を学ぶことが必要です。
一方で、海外出張の目的が「現地工場の視察」であれば、視察の際に使う英語が必要ですし、目的が「現地の取引先との関係作り」であれば、現地の取引先との信頼関係作りの英語が必要です。
このように、海外出張の目的が何かによって、必要な英語力は変わりますし、事前の準備も変わります。
実際に私も海外出張に行った際は、目的をまず明確にし、目的に合わせた勉強・準備をしたことで、出張を乗り切ることができました。
このように、「海外出張の目的を明確にすること」は、英語ができない人が海外出張に行く場合、最も重要なことです。
2. 海外出張の目的に合わせて、必要な英語を準備しておく
海外出張の目的が決まったら、目的達成に必要な英語のフレーズや知識を準備しておきましょう。
例えば「現地工場の視察」が目的であれば、工場視察の際に想定される会話を洗い出し、それぞれのフレーズを準備しておくと安心です。
現地工場まで現地スタッフや取引先と行く場合、移動中に話す話題も考えておくと良いですし、自分一人で行く場合は移動の際の英語も勉強していくと良いです。
このように、出張の目的に合わせて、想定されるシーンを思い浮かべながら英語を準備しておくと、円滑なコミュニケーションを取りつつ、海外出張を乗り切ることができますよ。
海外出張で最低限覚えておくべき英語は?
どんな目的であれ、「海外出張に行く前に最低限覚えておくべき英語」を整理すると、大きく次の3つです。
- 自身の仕事に関する英単語とフレーズを学んでおく
- 海外出張でよく使うフレーズ・表現を覚えておく
- 英語のリスニング・スピーキングを簡単でも良いので学んでおく
それぞれ解説します。
1. 自身の仕事に関する英単語とフレーズを学んでおく
「自身の仕事に関する英単語やフレーズ」は、先に学んでおくことをおすすめします。
なぜなら、自身の仕事に関する英単語やフレーズがわからないと、現地で困ることが多いからです。
私自身も経験したのですが、簡単な日常会話・ビジネス会話ができたとしても、自身の業界の用語やフレーズを理解していないと、会話に詰まることが増えます。
一方、自身の仕事の英単語やフレーズを覚えておくと、単語を一言言っただけでも、相手に意図が伝わることも多いんですよね。
ですから、自身の仕事に関する英単語やフレーズは、事前に学習をしておきましょう。海外出張前にノートやPCにまとめておくなどして、いつでも見れる状態か、できれば覚えてしまうと安心です。
2. 海外出張でよく使うフレーズ・表現を覚えておく
仕事に関する英単語・フレーズとは別に、海外出張でよく使うフレーズ・表現を覚えておくことも必要です。
特に空港でのやり取り、現地移動のやり取り、ホテルで使うフレーズ、現地スタッフやクライアントとのやり取りは、海外出張ではほぼ必ずと言っていいほど起こるイベントです。
そういったフレーズをいつでも見れるようにメモしておく、あるいは覚えておくと、海外出張中も安心して過ごすことができますよ。
3. 英語のリスニング・スピーキングを簡単でも良いので学んでおく
英語でコミュニケーションが取れないのは、
- 英語を聞き取ることができないか
- あるいは、英語を話すことができないか
- または、上記両方か
このどれかです。
ですから、英語を聞き取るリスニング力と、英語を話すスピーキング力は、海外出張前にできるだけトレーニングを積んでおくと理想です。具体的な勉強方法は後述します。
まとめると、
- 自身の仕事に関する英単語とフレーズを学んでおく
- 海外出張でよく使うフレーズ・表現を覚えておく
- 英語のリスニング・スピーキングを簡単でも良いので学んでおく
この3つを、英語ができない場合、出張前に重点的にやっておくことをおすすめします。
海外出張ですぐに使える英語フレーズ、表現【シーン別】
ここからは「海外出張ですぐに使える英語フレーズ・表現」を、空港・ホテルなどシーン別で紹介します。
日程調整のフレーズ
海外出張前、現地での日程調整をする際に使えるフレーズです。メールで調整が多いと思いますが、以下文面をほぼそのまま利用できます。
◎相手に都合を聞く場合
英文:When will be convenient for you?
和訳:いつがあなたにとってご都合が良いですか?
解説:日程調整をする際に、相手に都合の良い日時を聞く際に使えるフレーズです。
◎こちらから日程を打診する場合
英文:We would like to go to your company at 13PM on 3rd July. Could you please let me know your availability?
和訳:7月3日の13時に貴社へお伺いしたいです。ご都合はいかがでしょうか?
解説:こちらから日程打診をする際に使える表現です。
◎スケジュールの再調整をお願いする場合
英文:I’m afraid we will not be able to go to your company at 13PM on 3rd July. Could you please reschedule my appointment for 15PM on 3rd July?
和訳:大変申し訳ございませんが、7月3日の13時に貴社へお伺いすることができなくなりました。7月3日15時に変更することは可能でしょうか?
解説:スケジュール調整をする際に表現です。出張中はスケジュールが詰まることも多いので、覚えておくと良い表現です。日時を変えればそのまま表現を使えます。
空港の入国審査で使うフレーズ
空港の入国審査は、聞かれることがだいたい決まっています。以下のやり取りを覚えていればほぼ乗り切れますので、そのまま覚えておくことがおすすめです。
◎空港の入国審査の応答例
空港職員:Show me your passport please.(パスポートを見せてください)
あなた:Here they are(どうぞ)
空港職員:What is the purpose of your visit?(あなたの入国の目的は何ですか?)
あなた:For business.(仕事です)
空港職員:How long will you stay?(何日間滞在する予定ですか)
あなた:4 days.(4日間です)
空港職員:Where are you going to stay?(どこに滞在する予定ですか?)
あなた:I’m going to stay in AAA hotel. (AAAホテルに滞在します)
現地移動で使うフレーズ
現地移動でタクシー・バス・電車を使う場合に覚えておきたいフレーズです。
◎タクシー乗り場の場所を尋ねたいときのフレーズ
英文:Where is the taxi stand? (またはWhere can I find the taxi stand?)
和訳:タクシー乗り場はどこですか?
解説:バス乗り場を聞く場合は「Where is the bus stop」、駅を聞く場合は「Where is the ●● station」で通じます。
◎タクシーで行き先を伝えたいときのフレーズ
英文:Could you take me to AAA hotel?
和訳:AAAホテルへお願いいたします。
◎タクシーでここで降りたいと伝えるフレーズ
英文:Stop here please.
和訳:ここで止めてください。
◎電車・バスの行き先を聞くフレーズ
英文:Is this train(bus) for AAA city?
和訳:この電車(バス)はAAAシティ行きでしょうか?
ホテルで使うフレーズ
ホテルのチェックインや滞在中、チェックアウト時に使うフレーズは次の通りです。
◎チェックインで使うフレーズ
英文:I would like to check in. My name is ●●.
和訳:チェックインをお願いします。私の名前は●●です。
◎チェックアウトで使うフレーズ
英文:I would like to check out, please.
和訳:チェックアウトをお願いします。
◎支払い方法について
英文:I would like to pay by credit card please.(I would like to pay by cash please.
和訳:クレジットカードで支払いをお願いします(現金で支払いをお願いします)
解説:クレジットカードの場合はCredit card、現金の場合はCashとなります。
◎タクシーを呼んで欲しいときのフレーズ
英文:Would you call a taxi at 17PM, please?
和訳:17時にタクシーを呼んでいただけますか?
トラブルの際に使える英語フレーズ
トラブルがあった際は、まずは「日本語ができるスタッフがいるか」を聞くことがおすすめです。
日本人スタッフの有無を聞くフレーズと、よくあるトラブルに対するフレーズは次の通りです。
◎日本語が話せるスタッフはいますか?(重要)
英文:Does anyone speak Japanese?
和訳:日本語を話せるスタッフはいますか?
◎トイレが流れないとき
英文:Toilet doesn’t flush.
和訳:トイレが流れません。
◎部屋の鍵が閉まってしまい、部屋に入れないとき
英文:I’ve locked out.
和訳:鍵が閉まってしまいました。
海外出張で不在にする場合の不在通知メール
海外出張で不在にする場合で、かつ日々英語メールのやり取りをしている場合、英文での不在通知メールも設定しておく必要があります。
「with limited access to email」という風に、メールにアクセスできないことを書いておくことで、返信できない可能性が高いことを相手に伝えることができます。
◎不在通知のメール設定
Thank you for your email.
I will be out of office from 1st July to 4th July with limited access to email.
If you need any assistance, please contact ●●@●●.com
Thank you.
以上が海外出張でよく使う英語フレーズです。
海外出張までに英語を身につける準備・勉強法
ここからは「海外出張までに、できる限り英語を身につける準備・勉強法」を紹介します。
今回は以下2パターンに分けて、おすすめの対策方法を紹介します。
- 海外出張まで時間がない場合(出張まで1ヶ月もない)
- 海外出張まで時間がある場合(出張まで1ヶ月以上ある)
1. 海外出張まで時間がない場合(出張まで1ヶ月もない)
1ヶ月未満など、海外出張までとにかく時間がない場合は、手軽に隙間時間で学習できる「アプリ」を使った学習がおすすめです。
最近はビジネス英語・日常会話などを学べる良質なアプリが増えてきました。そういったアプリを使うことで、低価格で、出張で使える英語を学ぶことができます。
またアプリの場合、「海外出張ですぐ使えるフレーズ」もたくさん内蔵されているので、出張前にダウンロードしておけば、現地でスマホで見ながら使うこともできます。
本だと持ち運びが重くなりますから、持ち運び観点でもアプリは海外出張と相性が良いです。
海外出張前におすすめな英語アプリ
いろんなアプリがありますが、最も手軽に、実践的な話す・聞く力をつけられるアプリは「英語学習で使ってよかった英語勉強アプリおすすめ11選でまとめています。
海外出張前に英語アプリで学習したい方はぜひチェックしてみてください。
2. 海外出張まで時間がある場合(出張まで1ヶ月以上ある)
1ヶ月以上など海外出張まで時間がある場合は、「英語コーチングスクール」で短期集中で英語力を高めることがおすすめです。
英語コーチングスクールとは、専属のパーソナルトレーナーの指導・管理のもと、1〜3ヶ月など短期集中で、英語力を一気に伸ばしていくスクールです。
例えるなら「ジムのライザップ」のようなイメージです。ライザップは食事計画・管理などを徹底しますが、英語コーチングの場合は英語学習計画・管理を徹底することで、短期間で英語力を爆速で高めることが可能です。
英語コーチングは、特に海外出張を控えたビジネスパーソンに利用されているので、講師も海外出張の英語に強いことが特徴です。
海外出張はもちろん、将来的に海外で働くことになった場合も通用する英語を、最短ルートで習得できます。
英語コーチングで数ヶ月集中して学習すれば、海外出張で困らない英語力は十分身につきますよ。
海外出張前におすすめな英語コーチング
英語コーチングと言っても、中には良いスクールもあれば、残念ながら良くないスクールもあります。
参考までに、海外出張に強い、良質な英語コーチングは「海外赴任前に英会話を圧倒的に伸ばせる英会話スクール7選【元駐在員が厳選】」でまとめています。
どのスクールも、海外出張や海外駐在などの目的で受講している人が多いスクールです。自分の英語力で本当に海外出張ができるのか、何を準備すればいいのか、本受講せずとも、相談すると無料でアドバイスしてくれますよ。ぜひチェックしてみてください。
海外赴任前に英会話を圧倒的に伸ばせる英会話スクール7選【元駐在員が厳選】
まとめ
最後に、海外出張は英語ができないからといって、失敗するものでもありません。
むしろ、英語ができない状態で海外出張にいっている人は世の中たくさんいます。ですから、不安や怖さを感じると思いますが、実際は大したことないですよ。
とはいえ、海外出張の目的を達成するためには、英語力が大きな武器になることも事実です。特に海外出張は使う英語のパターンもある程度決まっていますから、事前に準備をすることで、恥をかくこともなく、海外出張を無事乗り切ることができますよ。
海外出張まで時間がない場合、まずは「スタディサプリEnglish ビジネス英会話」をダウンロードしつつ、海外出張で必要なフレーズや表現を今日から覚えていきましょう。
一方、海外出張まで時間がある場合は、直前になって困らないためにも、今のうちから、本格的に英語を身につけておくことをおすすめします。