「ネイティブレベルの英語力ってどれくらいの基準だろう?」
「ネイティブレベルの英語力を身につける勉強法を知りたい」
ネイティブレベルの英語力、とても憧れますよね。ネイティブのように綺麗な英語をペラペラ話せるようになりたい、そう感じるのは英語学習者であれば普通のことです。
ですが、先に結論からお伝えすると、日本人がネイティブレベルの英語力に到達するのは、かなり難しいことが現実です。また、ネイティブレベルの英語力を身につける必要もそもそもありません。
そこでおすすめなのは、ネイティブレベルの英語力を目指すのではなく、「準ネイティブレベルの英語力を目指すこと」です。こちらであれば、十分到達可能ですし、目指すメリットがありますよ。
そこで本記事では、
- なぜネイティブレベルの英語力が難しいのか
- どうしてネイティブレベルではなく、準ネイティブレベルがおすすめなのか
- 準ネイティブレベルを目指すにはどんな勉強をすればいいのか
- どうしてもネイティブレベルになりたい日本人は何をすればいいのか
こういったことをまとめて解説します。
これを書いている私は、昔は英語が全く話せず、外国人を前にすると緊張して一言も話せないほどでしたが、今は外国人を相手にペラペラ英語を話せるようになりました。
その過程では、数多くの学習方法をトライしてきており、本当に効果があった方法も、逆に効果がなかった方法もありました。
本記事を読めば、日本人がどうやって英語を勉強すると効率的かがわかりますよ。実経験をもとに「ネイティブレベルの英語力」について解説します。
Contents
ネイティブレベルの英語力の基準とは?
一般的に言われるネイティブレベルの基準をあげると「ネイティブと対等の英語力」です。
例えば、海外ドラマ・映画を問題なく理解できるレベルであり、ネイティブ同士の日常生活やビジネス英会話はもちろん、ジョークなどのたわいのない会話も楽しめるレベルが、ネイティブ英語の基準です。
逆に言えば、海外ドラマや映画を問題なく楽しめず、ネイティブ同士の会話にも全くついていけないレベルは、ネイティブ英語とは程遠いレベルとなります。
このように「ネイティブと対等の英語力」が、今回の記事で言う「ネイティブレベルの英語力」です。
日本人がネイティブレベルの英語を身につけるのは難しい
冒頭でもお伝えしましたが、日本人がネイティブレベルの英語力を身につけることは、正直かなり難しいです。
なぜなら、日本人がネイティブレベルの英語力を身につけるには、相当な時間と学習量が必要だからです。
英語ネイティブレベルになるには何年も時間がかかる
私はこれまで多くの英語学習者にお会いし、英会話スクールの講師とも多く話をしてきました。
その結論から言うと、英語ネイティブレベルになるには、1年なんて期間では全く足りず、何年も時間がかかることが事実です。
具体的な例として、「複雑な議論を英語でできるレベル」に到達するには、およそ2,000時間の学習量が必要ということが、英語コーチングスクール「トライズ」の研究により明らかになっています。
2,000時間の勉強というと、1日6時間勉強しても、1年間かかります。1日6時間の学習量が現実的でないばかりか、それを365日続けることはさらに困難です。
しかも、複雑な議論を英語でできるレベルになったとしても、ネイティブ同士の会話にはついていけないこともあります。
このように、ネイティブレベルの英語力を日本人が身につけるためには、かなりの時間を、英語学習に捧げる必要があります。
そもそもネイティブレベルの英語力は必要ない
一方で朗報として、そもそもネイティブレベルの英語力は必要ないんですよね。
なぜなら、ネイティブレベルの英語力がなくても、日常で英会話を楽しんだり、ビジネスで英語を使うことは十分可能だからです。
日本人が目指すべきはネイティブレベルではなく、準ネイティブレベル
そこで、日本人が目指すべきなのは、ネイティブレベルではなく、準ネイティブレベルです。
準ネイティブレベルとは、ネイティブレベルには届かないけど、日常英会話やビジネス英会話でコミュニケーションを問題なく取れるレベルです。
ネイティブ同士の会話にはなかなかついていけないものの、速度をゆっくりしてもらえば聞けるレベルと捉えても良いです。
このような準ネイティブレベルであれば、日本人でも十分到達できる水準です。
実際の英会話シーンは準ネイティブレベルで十分
私自身、ビジネスシーンを中心にこれまで多く英語を使ってきましたが、実際の英会話は準ネイティブレベルの英語力があれば十分すぎます。
実際に英語を使って仕事をするにしても、相手がネイティブばかりではありません。例えば、中国や台湾、韓国や東南アジアなどを相手にビジネスをすることは日本は多いですが、彼らもノンネイティブです。
事実、世界の人口約75億人のうち、英語を母国語とする人は10億人前後に過ぎないんですよね。つまり、ほとんどの人は、英語ネイティブではないということです。
大多数の「ノンネイティブ」が話す英語は、実際かなり聞き取りやすいです。ですので、ネイティブレベルの英語力はもちろん、準ネイティブレベルの英語力がなくても、中級レベルでも会話は成り立つんですよね。
事実、私自身も、英語に苦手意識をかなり抱えていた状態でも、アジア系の人が話す英語は聞き取れました。
ですから、ネイティブレベルの英語力を身につけなくとも、世界を舞台に英語で仕事をすることも、世界中の人と英語でコミュニケーションをとることも、どちらもできますよ。
日本人が目指すべきはネイティブレベルの英語力ではなく、準ネイティブレベルの英語力ということです。
準ネイティブレベルの英語力を身につける勉強法
日本人が準ネイティブレベルの英語力を身につける方法はシンプルです。
- 英会話に必要なインプットを短期集中で行う
- インプットしたことをとにかく実践で使う
この2つを徹底的にやり込むことです。
それぞれ解説しますね!
1. 英会話に必要なインプットを短期集中で行う
まずは英会話に必要な基礎を身につける「インプット」をしていきましょう。
インプットすることは次の通りです。
- よく使われる英会話の語彙力の習得(フレーズや単語)
- 基本的な発音の理解
- 基本的な文法
このように、フレーズや単語などの語彙力に加えて、基本的な発音や文法の理解をすることが必要です。
なぜなら、英語で外国人と会話するためには、基本的なフレーズや単語はもちろん、発音や文法も必要だからです。
裏を返せば、これらの基本をしっかり固めておけば、後述する実践を繰り返していくことで、簡単な英会話はできるようになります。
ですから、英会話の基本がまだ足りていない初心者は、まずは必要な基礎をインプットすることからスタートしましょう。
準ネイティブレベルを目指す英語のインプット勉強法
- 独学する(アプリや教材を使う)
- スクールで勉強する
英語をインプットする方法は大きく上記2つです。
お金をできるだけかけずに、時間をかけて学習するなら、独学となります。最近は良質なアプリや教材があるので、そういったものを使えば、独学でもインプットはできます。
おすすめのアプリや教材は以下記事で挙げているので、合わせて参考にしてみてください。
- 教材で勉強するなら:【保存版】英語学習教材(英会話教材)おすすめ7選比較!
- アプリで勉強するなら:英語学習で使ってよかった英語勉強アプリおすすめ10選
また、お金をかけても、とにかく確実に、最短で英語を習得したいなら、英会話スクールを利用することがおすすめです。
英会話スクールであれば、語彙力や文法、発音などの基礎的な学習はもちろん、後述する英語の実践までを、一貫して受けることができます。
上記の通り、独学かスクールを希望に応じて選び、まずはインプットすることをおすすめします。
2. インプットしたことをとにかく実践で使う
英語のインプット学習と並行して、実践でどんどん使っていくことが必要です。
なぜなら、インプットしたことは、実際にアウトプットで使わない限り、本当に意味で英語力は身につかないからです。
せっかくインプットした英語を使わないまま時間が過ぎてしまうと、覚えたこともどんどん忘れてしまいます。それだともったいないですよね。
ですから、インプットとアウトプットは「セット」で行う意識がベストです。実践でアウトプットできたことは、高い確率で知識として定着するので、英語力はどんどん積み上がっていきます。
だからこそ、インプットをしたらアウトプットをする、この癖付けをすることが大事です。
おすすめのアウトプット方法
学んだ英語をアウトプットする方法でおすすめなのは「オンライン英会話」です。
オンライン英会話の良いところは、とにかく安いことですね。1レッスン25分100円台で利用できるスクールも多いので、出費を抑えながら、外国人と英語を話す良質な経験を数多く積むことができます。
おすすめのオンライン英会話は「20社体験した私がオンライン英会話おすすめ10社を徹底比較」でまとめているので、参考にしてみてください。
それでもネイティブレベルの英語力を習得したい人におすすめの方法
ここまで読んできて、「それでも私はネイティブのような綺麗な英語を話したい!」と思う方もいるかもしれません。
その場合におすすめな勉強法を解説します。
ネイティブレベルの英語力を習得したいなら「発音」の学習がおすすめ
ネイティブレベルの英語力を習得したいなら、「発音」を徹底的に勉強することがおすすめです。
なぜなら、ネイティブレベルの英語力は難しくても、発音をネイティブ並みにきれいにすることは、学習次第でできるからです。
しかも、発音がきれいになるだけでも「ネイティブのような英語が話せている!」という自信を感じることができます。
加えて、発音学習はものすごく時間がかかるものではなく、体系的に学ぶことができる点も魅力です。
このように、発音を学ぶということは、費用対効果がとても高いんですよね。
ですから、ネイティブレベルの英語に憧れる場合は、文法もフレーズも単語もと欲張らず、発音に特化して学習することをおすすめします。
ネイティブレベルの発音を手に入れる方法
- 英語の発音を体系的に学ぶ(おすすめは参考書の英語耳)
- ネイティブ相手に英語を使う練習を積む(おすすめはネイティブ専門オンライン英会話のEFイングリッシュライブ)
結論、上記2つのステップです。
まずは英語の発音を体系的に学ぶことが最初のステップです。英語の発音を体系的に学ぶなら英語耳が一番おすすめです。
英語耳は、英語の正しい発音をイチから学べる、発音のバイブル本とも言われる良著です。私も使いましたが、それまでダメだった発音が、かなりきれいになったので、特におすすめしています。
発音を学んだら、次は実際にネイティブ相手に英会話の練習をしましょう。おすすめはネイティブ専門のオンライン英会話「EFイングリッシュライブ」です。
ネイティブに対して、特に発音をきれいにしたいことを伝えた上で、自分が発する英語がネイティブのように発音できているか、チェックしてもらうことが効果的な活用方法です。
EFイングリッシュライブはネイティブ講師とたっぷり話せる上に、値段も月1万円以下と良心的です。私も使ってましたが、満足度が高かったです。
このように、ネイティブレベルの英語力をどうしても身につけたい場合は、発音を学習することがおすすめです。発音がきれいになるだけでも、英語上達の実感を感じることができますよ。
まとめ:ネイティブ並みの英語力は必要ない
述べてきた通り、日本人が英語ネイティブレベルを目指すことはかなり難しいことが事実です。
ですが、そもそもネイティブレベルの英語力は必要なく、準ネイティブレベルの英語力を習得すれば、仕事も日常もどちらも困ることはないですよ。
外国人と英語で支障なく会話するレベルであれば、1年間でも十分到達できるレベルです。また、英語で簡単なコミュニケーションをとるレベルなら、半年程度でも可能ですよ。
だからこそ、まずは短期集中で、英語学習に打ち込んでみることをおすすめします。英語ができると就職や転職に有利になりますし、年収アップもしやすいです。
控えめにいっても、英語を習得して得られるメリットは大きいですよ。