「海外駐在の経験って、実際のところ、転職に有利になるのだろうか」
「海外駐在経験を活かせる転職方法、求人の探し方を知りたい」
こんな悩みを今感じていませんか?
海外駐在を経験してから、転職を考える人はとても多いです。また海外で働きたい人や、もう海外は十分で今後は日本で働きたいなど、転職目的は様々ですが、転職を考える海外駐在員はかなり多いです。日本に帰国すると、現地でもらっていた年収と比べて、年収が大きく下がるのもネックですよね。
結論、海外駐在経験は転職に有利に働きます。ですので、海外駐在員のキャリアを今後に生かしたい場合、行動することを強くおすすめします。
そこで本記事では、これまで数百社以上の採用支援をしてきて、海外駐在員の転職事情にも詳しい立場から、以下のことをご紹介します。
- 海外駐在員が転職に有利な理由
- 海外駐在経験を活かした転職方法
- 海外駐在経験を活かせる求人の探し方
本記事を読んで行動すれば、海外駐在経験を活かし、転職活動を有利に進め、これまで以上に豊かなキャリア・人生を送っていけますよ。
Contents
海外駐在員が転職に有利な3つの理由
海外駐在が転職に有利な理由は大きく3つあります。
- グローバル人材の需要が高いから
- 一方で、グローバル人材の供給は少ないから
- 海外駐在で得た経験やスキルは、転職市場で評価されやすいから
それぞれポイントを解説します。
1. グローバル人材の需要が高いから
一つ目は、転職市場において「グローバル人材の需要が高いから」です。
日本は人口減少や少子高齢化が一気に進んでいく国です。つまりこれからの時代は、どんな会社であっても、日本ではなく海外に活路を見出す必要があります。
そこで重要なのがグローバル人材なんですよね。語学を使い、現地の商習慣を理解し、現地でビジネスを進めるグローバル人材は、海外進出を考える企業からの需要は特に高いです。
その点で、実際に海外に住み込み、現地で仕事をしてきた海外駐在員は、グローバル人材の中でもど真ん中の人材なんですよね。
ですから、多くの企業は、グローバル人材として海外駐在員の経験を求めています。
2. 一方で、グローバル人材の供給は少ないから
二つ目の理由は、グローバル人材の需要が高い一方で、肝心の供給が少ないからです。
日本全体で見れば、海外で仕事をしてきた経験を持つ人は圧倒的に少数です。
私自身、採用の仕事をしていて強く感じますが、海外関連の求人を募集すると「海外に憧れを持っているけど、実際は海外で仕事をしたことがない人」の応募がたくさんきます。
こういった方だと、企業のニーズを満たさないんですよね。企業は「海外で実際に仕事をしてきた人」を求めているからです。
このように、グローバル人材の供給は、小さな島国の日本ではまだまだ少ないです。海外駐在経験は、大きなアドバンテージになりますよ。
3. 海外駐在で得た経験やスキルは、転職市場で評価されやすいから
三つ目は、海外駐在で得た経験やスキルは、転職市場で評価されやすいからです。
海外駐在経験で得られる経験やスキルを言語化すると、次のようなものがあります。
- マネジメント経験
- 語学力
- 異文化に適応する力
- ストレス耐性
- 現地の商習慣
これらの中でも、マネジメント経験や語学力は、30代や40代になっても、転職市場で高く評価される経験・スキルです。
特にマネジメント経験は、グローバル企業に限らず、どんな企業でも需要が高いです。特に30代後半〜40代になると、マネジメント経験を採用時に重視する企業がどの業界でも増えます。
海外駐在を経験していると、少なからず部下を持った経験はあるはずです。その経験は、転職市場で高く評価される傾向が強いです。
このように、海外駐在で得た経験は転職で有利になることが多いです。
海外駐在経験を活かした転職方法
海外駐在員の転職支援に携わってきた中で、転職の方向性は以下2つに分かれることが多いです。
- 今後も海外で働きたい人
- もう海外は十分、今後は日本で働きたい人
1. 今後も海外で働きたい人
今後も海外で働きたい人に、道は大きく3つあります。
- 日系グローバル企業に転職し、そこで海外駐在員を目指す
- 海外駐在員を募集している求人を探す
- 待遇は下がるものの、現地採用として、働きたい国で働く
また海外で働きたい場合、上記が現実的な選択肢となります。
日系グローバル企業に転職し、そこで海外駐在員を目指す
また海外駐在員として海外で働きたいなら、「日系グローバル企業」が一番おすすめです。
海外駐在員になれるのもほとんどが日系企業ですし、何より日系企業の海外駐在員は待遇も特に良いからです。一番イメージしやすいステップだと思います。
海外駐在員を多く輩出している企業で、かつ求人を実際に募集している会社が候補となります。こういった求人は、後述する方法で求人を探すことができます。
海外駐在員を募集している求人を探す
実はハイクラス・エグゼクティブ向け転職エージェントの求人の中には「海外駐在員を募集している求人」があります。
基本的に非公開求人で、数こそ多くないものの、このステップであれば、海外駐在が前提となりますので、もう一度海外駐在員になることが可能です。
このルートも、多くは日系グローバル企業となります。超大手というよりは、比較的中規模の会社で、大手で海外駐在経験を積んだ方を「海外法人責任者」や「主要ポジション」で採用したいニーズなどが多いです。
求人によっては、転職後すぐに海外駐在員になる企業もあれば、最初の半年間は日本で経験を積み、その後海外に赴任するケースもあります。
「今の会社で、今後また海外駐在員になれるかわからない」
「なれたとしても、かなり時間がかかりそう」
そういう場合は、後述する方法で、海外駐在員の求人を探してみることがおすすめです。
待遇は下がるものの、現地採用として、働きたい国で働く
また、海外駐在した国が本当に好きになってしまい、年収よりも働く国を重視したい場合、現地採用という手もあります。
海外駐在員として仕事をしてきたならわかると思いますが、日系企業は、現地の外国人スタッフを雇っていることが多いです。
もちろん現地採用なので、年収はかなり下がります。ですが、年収よりも働く国・場所を重視するなら、そういう生き方もアリだと思いますよ。
2. もう海外は十分、今後は日本で働きたい人
海外駐在経験を活かし、今後は日本で働きたい場合、道は大きく2つあります。
- 「外資系企業」へ転職する
- 海外駐在員経験を活かせて、かつ海外転勤のない「日系企業」へ転職する
外資系企業へ転職する
外資系企業に転職することは、海外駐在経験を活かしながら、日本で働く上でかなり良い選択肢です。というのも、外資系企業は、基本的に海外駐在・海外転勤がないところが大半だからです。
外資系企業は、本国に本社があり、日本は支社扱いです。駐在員の方ならイメージがつくと思いますが、海外の一つの法人・支社から、海外駐在員は抜擢されないですよね。基本的に本国から駐在員が出るケースがほとんどだと思います。
それと同じで、日本で外資系企業に勤めた場合、あくまで支社の人間になりますから、基本的に海外転勤することはありません。
加えて外資系企業の場合、英語面(英語以外の語学含めて)を始め、グローバルに仕事を行ってきた経験を高く評価してくれることが多いです。
かつ外資系企業は年収水準も日系企業より高いです。海外駐在員だと、現地で相当な給料をもらっていますから、日本へ帰国すると年収が大きくダウンします。
そういう意味でも、年収水準の高い外資系企業はおすすめです。海外駐在員時代と同じくらいの年収は難しいと思いますが、高年収を実現しやすいですよ。
海外駐在員経験を活かせて、かつ海外転勤のない日系企業へ転職する
もう一つが、海外駐在員の経験を活かせて、かつ海外転勤のない日系企業へ転職する方法です。
海外駐在員で転職を考える方にお会いすると、今後は海外駐在員経験を活かして日本で働きたい、という海外駐在帰りの方は、想像以上にたくさんいることがわかりました。
私のこれまでの経験では、海外駐在員を終えた半分くらいの方は、今後は日本で仕事をすることを望んでいますね。
特に30〜40代の時期を海外駐在員として赴任する方が多いですが、その年代だと、親の介護や子供の子育てなど、生活面もいろいろある年代です。「海外駐在員が楽しかったけど、長い海外生活もあり、今後は日本で働きたい」と考える駐在員はとても多いんですよね。
その場合は、日系大手企業などで、海外転勤が少なめ、あるいはない会社を中心に探してみることをおすすめします。
海外転勤はないけど、海外出張があり、駐在経験は十分活かせる求人は、探せばたくさんありますよ。そういう求人なら、駐在経験を活かしながら、年収を維持することも実現していけます。
海外駐在経験を活かした求人の探し方
海外駐在経験を活かした求人の探し方を、転職の専門家の目線でご紹介します。
結論、海外駐在経験を活かした求人の探し方は次のステップです。
- ステップ1:海外駐在員に強い転職エージェントに無料登録する
- ステップ2:転職エージェント経由で入念に情報収集する
- ステップ3:良いところがあれば選考に進んでみる
ステップ1:海外駐在員に強い転職エージェントに無料登録する
一番重要なのは「海外駐在員に強い転職エージェント」を選ぶことです。
なぜなら、転職エージェントは主要どころでも30社以上、中規模・小規模エージェントを合わせると数百社以上あり、大半は海外駐在員のようなハイクラスをメインにしていないからです。
海外駐在員のような高年収の方は、世の中一般でハイクラス・エグゼクティブクラスとなります。そういう方をメインで集客しているエージェントに、相応の求人も集まってくるんですよね。
ですから、駐在員に強いハイクラス向け転職エージェントを利用することが、一番外してはいけない重要なことです。ここを間違えると、駐在経験を本当に活かせる求人には出会えなくなります。
海外駐在員に強い転職エージェント
では一体どこの転職エージェントが、海外駐在員のようなハイクラスに強いかというと、結論以下がおすすめです。
No.1 doda X:年収600万円以上のハイクラス・エグゼクティブ層向けの転職サービス。年収800〜2,000万円の非公開求人が多数(まずはココに無料登録がおすすめ)
No.2 JAC Recruitment:日系グローバル企業・外資系企業分野で国内トップクラスの実績。こちらも必ず登録しておきたい転職エージェント。
No.3 リクルートダイレクトスカウト:無料登録するだけで優良企業のスカウトが届く。リクルートが運営するハイクラス転職サービス。
結論、この3つは登録必須です。
doda Xはエグゼクティブ・ハイクラス向けの転職サービス
doda Xは、大手パーソルキャリア社が運営する、年収600万円以上のハイクラス・エグゼクティブ層向けの転職サービスです。
doda Xでは、会員登録後に職務経歴まで記載すると、専門性の高いヘッドハンターからスカウトを受け取ることができます。
doda Xで出会えるヘッドハンターは、事業戦略に直結する希少性の高いハイクラス求人を数多く扱っていますので、他のエージェントではなかなか見つかりづらい、ハイクラス求人にも出会える可能性がありますよ。
求人は管理職や事業部長クラスを含む、年収1,000万円〜2,000万円の求人も豊富にあるとのことです。
海外駐在経験を活かして、ハイクラス・エグゼクティブ転職を目指すなら、必ず利用しておきたいサービスです。
JAC Recruitmentはグローバル・外資系でトップクラスのエージェント
JAC Recruitmentは、リクルート、dodaなどについで、国内でも有数の規模と実績を持つ転職エージェントです。イギリス発祥のエージェントであり、グローバル・外資系分野であれば国内に右に出るエージェントはない、そういう立ち位置です。
JAC Recruitmentには、有名日系大手企業はもちろん、高年収の外資系企業も数多く存在します。海外駐在員のどんな転職ニーズにも応えるだけの基盤があるエージェントです。
JAC Recruitmentはハイクラス向けのため、ご経歴によっては不向きな方も多いですが、年収600万円以上かつ海外経験があれば、優遇された条件で良い求人を紹介してもらえます。必ず登録しておきたいエージェントです。
リクルートダイレクトスカウトはハイクラス向けの転職サービス
リクルートダイレクトスカウトは、リクルートが運営するハイクラス転職サービスです。
年収800〜2,000万円の求人が豊富にあるため、一般的には日本へ帰国すると年収が下がるケースが多い中、海外駐在員時代と同等以上の年収を実現できる仕事も、リクルートダイレクトスカウトなら見つかる可能性があります。
無料登録するだけで優良企業のスカウトが届くようになります。doda XとJAC Recruitmentと同様、必ず無料登録しておきたいサービスです。
ステップ2:転職エージェント経由で入念に情報収集する
良い転職というのは「良い準備」から実現できます。
転職における良い準備とは「どれだけアンテナを張り続け、入念に情報収集し、良い求人を見つけることにこだわったか」かとなります。
例えば、前述した転職エージェントはハイクラス求人に強いエージェントですが、保有する求人はそれぞれ異なります。かつ時期によっても、扱っている求人は異なります。
特に海外駐在員のようなハイクラスの場合、ポジションがたくさんあるわけではありません。若手であれば、一つの求人に5人採用などは普通ですが、上に行けば行くほど、一つのポジションに1人募集が一般的となります。現地法人の責任者採用に、2人が採用されることはないからです。
ですから、闇雲に転職エージェントに登録することは避けるべきですが、質の高い転職エージェントを中心に、3〜4社は登録した上で情報収集することは、駐在経験を活かし、ハイクラス転職を実現するなら必要不可欠です。
無料登録さえしておけば、良い求人が出た際はスカウトで教えてくれます。定期的に数通のメールのやり取りをしておくだけで、転職エージェントは頑張って良い求人を探してきてくれるので、使い倒すことがおすすめです。
ステップ3:良いところがあれば選考に進んでみる
転職エージェントで広く情報収集しつつ、本当に良いと思った求人があった場合のみ、選考に進んでみましょう。
選考に進んだとしても、最終的に内定受諾を企業に伝えない以上、リスクは何もありません。選考過程で、自分自身の市場価値がどのようになっているのか、各企業があなたに期待することは何なのか、学ぶこともできます。
仮に転職しなくても、そういう経験の中で得た視野は、あなたの今後のキャリアに間違いなく役立ちます。
まとめ
本記事で述べてきた通り、海外駐在経験は転職で有利になります。特にグローバル企業への転職は、日系企業・外資系企業問わず、需要が高いです。
海外駐在という貴重な経験は、最大限活かしたいですよね。今後海外に行く、行かないにしても、海外駐在経験は活かせます。今より良い条件の企業に転職することも目指せると思いますよ。
とはいえ、ここまで読んでも、恐らく多くの人は行動しません。どれだけメリットあることであっても、人は行動することを恐れるものだからです。
裏を返せば、いま行動しておけば、行動を躊躇している海外駐在員を出し抜き、高待遇の求人を紹介してもらえる可能性は高いです。
転職することはもちろん一定のリスクは付きまといますが、転職活動自体は一つもリスクはありません。残された自身の可能性を知るためにも、まずは転職エージェントに登録し、情報収集から始めてみることを強くおすすめします。
No.1 doda X:年収600万円以上のハイクラス・エグゼクティブ層向けの転職サービス。年収800〜2,000万円の非公開求人が多数(まずはココに無料登録がおすすめ)
No.2 JAC Recruitment:日系グローバル企業・外資系企業分野で国内トップクラスの実績。必ず登録しておきたい転職エージェント
No.3 リクルートダイレクトスカウト:無料登録するだけで優良企業のスカウトが届く。リクルートが運営するハイクラス転職サービス