「英語を聞き流しの効果って、実際どうなんだろう?」
「聞き流しだけでリスニング力って本当に上がるのかな…?」
「効果がある聞き流し方法を知りたい」
あなたはこんな悩み・疑問を持っていませんか?
英語の聞き流しの情報を見ていると、「英語の聞き流しは効果ある!」という声もあれば、「いや、英語の聞き流しは効果ないから無駄だよ」という声もありますよね。
そこで今回は「結局どっちなんだ!」と感じている方向けに、英語の聞き流しは効果があるのか最終結論をお伝えします。
結論、英語の聞き流しは、やり方にとって効果が明確に分かれます。英語の聞き流しは、ある人は効果がある一方、別の人には一切効果がないものなんですよね。
よって、英語の聞き流しは効果あるという方は正解ですし、英語の聞き流しは効果ないという人もまた正解となります。
ということが結論ですが、これだと腑に落ちないと思いますので、今回は「効果が出る人、出ない人がなぜ分かれてしまうのか」、理由を解説します。
本記事を読めば、英語の聞き流しで効果が出る方法と、そうでない方法、どちらも理解できますよ。
5分あれば十分読める文量です。ぜひ最後まで読んでみてください。
Contents
前提:英語は聞き流しより、集中して聞いた方が効果は大きい
大前提、英語は聞き流しするより「集中」して聞いた方が、学習効果は断然大きくなります。
なぜなら、集中して聞かない音は、単なる「雑音」に過ぎないからです。
意味の理解できない英語を聞き流しても、それは単なる雑音
悲しい現実ですが、雑音をどれだけ聞いても、英語は聞き取れるようになりません。
例えば、意味が全く理解できない「アラビア語」の文章を毎日リスニングで聞き流したら、いつかはアラビア語を話せるようになるイメージは持てますか?….まず持てないですよね。というより無理です。
英語もこれと同じことで、意味を全く理解できない英文を耳に流しても、一向に聞き取れるようにはならないです。なぜなら意味の理解できない音は、アラビア語だろうが英語だろうが「雑音」に過ぎないからです。
もちろん、雑音を聞くことを10年、20年という単位で続けたら、もしかしたら効果は出るかもしれません。
それでも、あなたが英語を聞き取れるようになりたいのは、10年後や20年後ではなく、きっと半年後や1年後といった近い未来のことですよね。その場合、雑音を聞いていたら、希望は叶いません。
英語は集中して聞くことで、雑音ではなくなる
一方で、英語を「集中」して聞くことで、英語は雑音ではなくなり「意味のある音」に変わります。
集中して聞くことで「脳が働くから」ですね。
脳が働くことで「この言葉はどういう意味なんだろう?」という風に、流れてきた音に対して、意識が向くようになります。言語を習得するなら、このように脳に働いてもらうことが必要不可欠なんですよね。
よって、英語はただ聞き流すよりも、集中して聞いた方が、効果は断然高くなります。これが大前提、語学習得の基本です。
英語のリスニング聞き流しで効果がある人・ない人が分かれる理由
意味のわからない英語の聞き流しは「雑音」に過ぎないとお伝えしましたが、それでも聞き流しをすることにより、効果が出る人、出ない人は、厳密にいうと分かれます。
その理由は、英語の聞き流しは「やり方」によって、効果が大きく変わるものだからです。
前述通り、全く意味のわからない英文を、意識を集中させずに聞き流していても、一切効果はありません。これは「正しいやり方」を知らずに自己流でやっているからです。
例えば、英語のリスニングが苦手な方が、
- なんとなく、通勤時間で英語のラジオを聞いてみた
- なんとなく、寝る前に英語のポッドキャストを流してみた
だと、リスニング効果はほとんどないんですよね。やり方を理解していない典型パターンと言えます。
一方、同じ英語の聞き流しであっても「やり方」を少し変えるだけで、学習効果は期待できることは事実です。
では、英語の聞き流しで効果がない人、ある人の違いは何なのか、具体的な解説に移りますね。
英語の聞き流しで効果がある人の特徴
英語の聞き流しで効果を実感できる人の特徴は次の3つです。
- 英語のリスニング力を身につけた状態で聞き流ししている
- 自分のレベルに合った聞き流し教材を使っている
- 音に意識を一定集中させている
この3つに当てはまっていれば、英語の聞き流しでも、学習効果を得ることが期待できますよ。
それぞれ解説しますね。
1. 英語のリスニング力を身につけた状態で聞き流ししている
実は英語の聞き流しは「リスニング力を身につけた状態で聞き流すこと」で、一定の効果が期待できます。
なぜなら、ある程度のリスニング力があれば、敢えて意識を集中させずとも、英語の意味を理解できるからです。
ここでいうリスニング力とは「音を聞き取る力」だけではありません。「英文を理解する文法力」「単語を理解する単語力」なども含まれます。
上記の英語力を事前に身につけておき、流れてくる英語を聞き取ったり、英文を読んで意味をする理解できる状態であれば、意識を集中せず英語を聞き流しても、意味を理解できます。
もしあなたが上記レベル感なら、聞き流しをすることによって、以前学んだことの復習ができたり、英語の音に慣れることはできますよ。
このように「意識をわざわざ集中させずとも、英語を聞き取れるレベルの方」なら、英語の聞き流しは効果があります。
一方、英文を全く聞き取れず、読んでも理解できないような状態であれば、聞き流しは効果はありません。これは先に述べた通りです。
なお、英語のリスニング力が身につく学習サイトは「英語の勉強に最適!英語学習サイトおすすめ11選」で詳しく紹介しています。リスニングに自信がない場合は、こちらを参考にしてみてください。
2. 自分のレベルに合った聞き流し教材を使っている
また、自身のリスニング力がそこまで高くなくても、「自分のレベルに合った教材」を使って聞き流しする場合、効果は期待できます。
英語の聞き流しで大事なことは「意識を集中させずとも聞き取れる、自分自身のレベルに合った教材で聞き取りすること」です。
なので、英語のリスニング力が高くないと思うなら、利用する教材のレベルをとにかく下げましょう。
そうすれば、意識して聞き取らずとも、英文の意味が入ってきやすいです。結果、以前学んだことの復習を聞き流しを通じてできたり、英語の音に慣れることも期待できるからです。
3. 音に意識を一定集中させている
王道ですが、英語の音に意識を「集中」させている場合は、当然ながら効果はあります。
前述通り、リスニングは「集中」して音を聞こうとするからこそ、脳が活性化し、学習していきます。
聞き流しといえども、完全に雑音を耳に流す状態ではなく、音をしっかり認識するよう、意識して取り組むことで、効果は十分期待できますよ。
以上が英語の聞き流しで効果がある人の特徴です。このように、
この3ついずれか、あるいは全てができている場合、英語の聞き流しは効果がありますよ。
英語の聞き流しで効果がない人は真逆
一方、英語の聞き流しで効果がない人の特徴は、先ほどと真逆で、次の通りです。
1. 英語のリスニング力がない状態で聞き流しをしている
2. 自分のレベルに合っていない聞き流し教材を使っている
3. 音に意識を全く集中させていない
上記の通り、英語の聞き流しで効果がある人の特徴をいずれも満たせていない場合、英語の聞き流しは効果がないということになります。
英語の聞き流しで効果を高める方法
ではどうすれば英語の聞き流しで学習効果を最大化させられるか、おすすめの方法は次の通りです。
1. 聞き流す教材を英文を100%覚えてから聞き流す
2. とにかく何回も反復する
3. シャドーイングも一緒に組み合わせる
それぞれ解説しますね!
1. 聞き流す教材を英文を100%覚えてから聞き流す
「意味を理解している教材」を使うことが、英語の聞き流しで効果を出すポイントです。
ですから一番良いのは、聞き流しをする前に、聞き流し教材を実際に使い、事前学習しておくことがおすすめです。
聞き流し教材を使って、英文の意味・文法・単語・音などを、事前に全て理解しておきましょう。事前に頭に記憶させた上で、通勤・通学電車や移動中などに、イヤホンで聞き流しをすればOKです。
このように事前学習を行うことで、聞き流し中はあまり意識を集中させずとも、以前勉強した内容の復習にもなり、英語の音を頭に記憶させることにもつながります。
逆に、初めて使う聞き流し教材を、上記のように通学・通勤時間で流しても、意味はないので注意が必要です。
英語の聞き流しにぴったりな英語学習教材は「【保存版】英語学習教材(英会話教材)おすすめ7選比較!」でまとめているので、こちらも参考にしてみてください。
2. とにかく何回も反復する
意識せずに英語の聞き流しをするなら「数」で勝負が必要です。なので、どんどん反復しましょう。
何回も何回も何回も何回も繰り返し反復することで、意識を向けずとも、英語を理解できる状態までする必要があります。
理想の状態は、普通に生活しているときに、聞き流していた英文をパッと思い出し、口から出てくるような状態です。
これくらいのレベルになれば、聞き流しで聞いていたフレーズは、頭の中に知識として定着していると言えます。なので、聞き流しをするなら、これくらい自然に英文を言えるレベルを目指したいですね。
3. シャドーイングも一緒に組み合わせる
英語の聞き流しをする場合、シャドーイングも組み合わせることで、より高い効果を得ることが可能です。
シャドーイングとは、流れてくた英語の音に少し遅れて、英語を口から発するトレーニングです。
声を出すので、通勤電車や移動中はできないデメリットはあるものの、車の中や、自宅で聞き流しする場合は特に効果的な方法です。
シャドーイングをするメリットは、英語を聞き取る「リスニング力」だけでなく、英語を話す「スピーキング力」も力がついていくことです。
学習効果がかなり高い勉強法なので、英語の聞き流しを通じて、使える実践的な英会話力をつけたい場合、シャドーイングも組み合わせると、効果を倍増できますよ。
英語の聞き流しと一緒にやっておきたい勉強
結論、英語を集中して書き取る「精聴」を取り入れることをおすすめします。
精聴とは「集中して音を聞き取ること」を指します。先ほどから言っている集中ですね。
精聴学習をすることで、聞き流しではどうしても足りない「一つ一つの音の理解」をすることができます。
聞き流しとセットで行うことで、学習効率が上がる勉強法なので、取り入れることがおすすめです。
なお、精聴の勉強方法で最もおすすめなのが「ディクテーション」です。
ディクテーションとは聞いた英語を一言一句書き取っていく勉強法です。ディクテーションの詳しいやり方は「ディクテーションを365日勉強した私が、効果的なやり方やコツを解説」でまとめているので、参考にしてみてください。
まとめ
記事の内容をまとめます。
・大前提、英語は集中して聞いた方が、効果は高くなる
・英語の聞き流しは効果がある人、ない人で分かれる
・効果が期待できる方法に沿って学習すべき
・そうすれば英語は聞き取れるようになるし、話せるようにもなる
まとめると上記の通りです。
述べてきた通り、英語の聞き流しは、ただ適当に題材を選び、意味を理解できない状態でやっても効果がありません。雑音に過ぎないからです。
一方、自分のレベルに合った題材で、意味を理解できる状態で聞き流しをすれば、効果は期待できますよ。
ですから、まだ英語のリスニング力に自信がない場合、まずは「リスニングの基礎力を作ること」が、聞き流しより前に必要なことです。
「英語の勉強に最適!英語学習サイトおすすめ11選」で初心者向けの学習サイトを紹介しているので、この中から好きなサイトを選び、今日から学習を始めましょう。
一方、いますぐに聞き流し学習をスタートしたい場合は、自身のレベルに合った教材を選びましょう。
こちらも前述した「英語の勉強に最適!英語学習サイトおすすめ11選」にレベル別のリスニング題材を紹介しています。
加えて、聞き流し専用の教材でイチからちゃんと勉強したい場合は、「【保存版】英語学習教材(英会話教材)おすすめ7選比較!」で聞き流し教材を紹介しています。こちらも参考にしてみてください。
1. 英語のリスニング力を身につけた状態で聞き流ししている
2. 自分のレベルに合った聞き流し教材を使っている
3. 音に意識を一定集中させている