「海外駐在から帰国後にすぐ転職することって、転職で悪いイメージになってしまわないだろうか」
「海外駐在から帰国後に転職できる企業や、帰国後のキャリアについて知りたい」
こんな風に悩んでいませんか?
海外駐在員は大変なことも多いですが、それ以上に待遇も良いですし、生活面もかなり恵まれています。そんな駐在員生活が終わろうとすると、
「帰国後のキャリアはどうしようか」
「いまの会社にずっとい続けても良いのだろうか」
と、悩むことはいたって普通のことです。
そこで本記事では、これまで200社以上の採用支援をしてきて、数多くの海外駐在員にもお会いしてきた筆者が、以下について解説します。
本記事を読めば、海外駐在帰りの転職やキャリアについて、正しく、広い視点を持つことができますよ。
Contents
海外駐在帰りで転職することは珍しくない
まず前提として、海外駐在帰りで転職することは、実は全く珍しくありません。
これについては統計も出ているので紹介しますね。
「海外駐在から帰国後、2年以内に転職する人」の割合は4人に1人
上記の通り、海外駐在から帰国後、2年以内に転職する人の割合はなんと4人に1人です。
情報ソースは海外赴任者が帰国後に退職してしまう理由となります。
海外の調査ではありますが、実に4人に1人の割合で海外赴任者が帰任後2年以内に辞めてしまっているというわけです。日本人はそこまで高い割合ではないかと思われますが、同じような傾向は確かにあるのではないでしょうか。
海外の調査とのことですが、実際に転職市場を見てきた実感としても、この数値は実態に近しいと思います。特に最近は駐在帰りでも転職する人が増えているように感じます。
ですから、「海外駐在帰りで転職することって、普通じゃないことなのかな?」と感じているなら、駐在帰りで転職することは「普通の選択肢」の一つとして、認識を変えることが必要です。
なぜ駐在帰りで転職してしまう人が多いのか?【3つの理由】
ではなぜ駐在帰りで転職してしまう人が多いのか、理由は次の3つです。
- 海外駐在で価値観が大きく変わってしまったから
- 駐在員時代と比べて裁量権が下がり、日本の仕事がつまらなく感じてしまうから
- 海外駐在から帰国すると、年収が大きく下がるから
1. 海外駐在で価値観が大きく変わってしまったから
海外駐在というのは、価値観が大きく変わる経験です。
- 異国の地に住み、
- 言葉が全く通じない環境で苦労し、
- 文化も習慣も異なる人々と働く。
特に長く日本に住んでいた方からすれば、海外駐在という期間は、「人生の価値観」を作ってしまうような経験になるんですよね。
事実、海外駐在に行くまでは「海外でグローバルに仕事をしていきたい」と思っていた気持ちも、長い海外駐在期間を経てからは、「今後は日本で、家族や友人と近くで過ごしたい」という風に、日本でのキャリアを模索する人も多いです。
2. 駐在員時代と比べて裁量権が下がり、日本の仕事がつまらなく感じてしまうから
海外駐在員時代と比べて、日本の仕事がつまらなく感じることも、海外駐在員が帰国後、転職を考える理由の一つです。
例えば、日本で主任の方が、現地では課長(Manager)として赴任するケースはよくあります。その場合、現地での仕事の裁量は増えるため、仕事自体の楽しさを実感しやすいです。
でもこれは裏を返せば、日本に帰ってくると、海外駐在員のときよりポジションが下がり、裁量権が大きく下がることを意味します。
加えて、日本に帰国した際に希望通りの部署に配属される訳でもなく、「仕事がつまらなくなった」と感じる海外駐在員は本当に多いです。
「駐在の仕事と比べると、日本の仕事は物足りない」、これを理由に、転職を考える人はたくさんいます。
3. 海外駐在から帰国すると、年収が大きく下がるから
意外と多いのは、年収です。
海外駐在員の場合、日本にいるときよりも1.5〜1.8倍程度の年収をもらっている人が多いです。一方で日本に帰国すれば、逆に年収が一気に下がることになります。
しかも海外駐在員の場合、住宅補助や各種手当も充実していましたので、可処分所得は日本にいるときと比べ物にならないですよね。
海外の生活水準に慣れきってしまうと、日本の年収水準だと、正直かなり苦しいですよね。
ですから「海外駐在経験を生かして、できるだけ年収を上げたい」というのも、よくある駐在員の帰国後の転職動機です。
海外赴任から帰国後、転職できる企業やキャリアとは?【可能性を知る】
結論から言うと、以下のような企業に転職しやすいです。
- 海外駐在員を輩出している日系グローバル企業
- 海外とやり取りのある外資系企業
この2つが最も転職しやすいです。
前者の「日系グローバル企業」は最もイメージしやすいでしょう。あなたが駐在員として赴任していた場合、現地で出会った駐在員が在籍していたような会社です。
特に同じ業界、あるいは近しい業界であれば、海外駐在の経験をもとに、駐在帰りで転職することは可能です。
または外資系企業も、転職しやすいです。海外駐在員の場合、語学力はもちろん、現地の商習慣も理解しています。さらにマネジメント経験もあることが一般的です。そういった経験や能力は、外資系企業でも高く評価されるものです。
外資系企業の場合、基本的に海外駐在はかなり少なく、あっても海外出張くらいです。かつ、外資系企業は日系企業より年収水準が高いです。
ですから、海外駐在の経験を活かしながら日本で働きたい、でもできるだけ年収も維持したい、そんな場合は外資系企業は有力候補です。
【重要】海外駐在から帰国後の転職・キャリアで失敗しないポイント
結論から言うと「帰国後にあまり期間を空けないこと」がとても重要です。なぜなら、転職は経験やスキルももちろんですが、年齢含めた「タイミング」が極めて大切だからです。
転職の場合、採用担当者がまずはじめに見るのは「直近の仕事内容」です。
かつ、年収も「直近の年収をベース」に検討されることが多いので、海外駐在から帰り、年収が大きく下がって1年後に転職活動をした場合、日本で下がった後の年収をベースに交渉が入ることがほとんどです。
ですから、できるだけ海外駐在の経験や年収を活かしたい場合、海外駐在後すぐに転職してしまった方が、良い条件では転職しやすくなる傾向があります。
もちろん、海外駐在員はただでさえ年収が高いので、海外駐在の年収をベースに、年収を決めてくれるわけではありません。ですから、全く維持、あるいは海外駐在員以上の待遇をもらうことは、かなりハードルが高いことも事実です。
ですが、海外駐在帰りというホットな実績があり、かつ海外経験や、現地で培った能力・語学力が廃れていない早いうちであれば、良い転職はしやすいですよ。
例えば「外資系企業」は年収水準は高いですし、海外駐在経験も活かせます。ですから、駐在帰りの早いうちに転職することで、高待遇も目指していける環境です。
だからこそ、海外駐在から帰国後に転職を考えるなら、転職の準備はすぐにでも始めておくことをおすすめします。
すでにあなたが海外駐在から帰国している、あるいは間も無く帰国予定なら、今日から行動を始めることを推奨します。すぐにできる準備はあるからです。
海外駐在員から帰国後に転職を目指すなら、まずは自分の可能性を知るために「ハイクラス・エグゼクティブに強い転職サービス」に登録することが最初の準備です。
中でも「doda X」「JAC Recruitment」「リクルートダイレクトスカウト」の3つは、ハイクラス・エグゼクティブに強い転職サービスです。
doda Xは、パーソルキャリアが運営する、ハイクラス・エグゼクティブ層向けの転職サービスです。無料会員登録後に職務経歴まで記載すると、専門性の高いヘッドハンターからスカウトメールを受け取ることができます。年収800万〜年収2,000万円の非公開求人がたくさんあります。
JAC Recruitmentは、ハイクラスに強い転職エージェントです。年収800〜1,500万円の高年収求人も豊富で、海外駐在員の経歴を活かした転職にも特に長けています。
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より詳しい駐在から帰国後に良い転職をする具体的な方法は「海外駐在員は転職に有利!駐在経験を活かした求人の探し方を専門家が解説」で解説していますので、続けて参考にしてみてください。
一方、あなたが駐在から帰るのがまだまだ先であっても、今から転職の準備を進めておくことを強く推奨します。なぜなら、海外駐在員として海外にいても、できる準備はあるからです。しかも準備を進めておくことで、駐在から帰国後、良い待遇で転職できる確率が格段に高まります。
海外にいながらでもできる転職の準備は「海外駐在中でも転職活動はできる!プロが進め方や駐在員向け転職エージェント・サイトを解説」で紹介しているので、まだ現地にしばらくいる予定の方は、こちらを参考にしてみてください。
まとめ
まとめると、海外駐在から帰国後、転職することは一般的なことです。
海外赴任・海外駐在という貴重な経験・実績を積んできたからこそ、その経験を活かし、もっと良い条件の企業に転職したいと思うことも、至って普通のことですし、全く問題ないことですよ。
いずれにしても前述したように、海外駐在帰りから時間が経つほど、好条件での転職は難しくなっていくことがほとんどです。
ですから、もし海外駐在後に転職を少しでも検討しているなら、自身の可能性がどのくらいあるのか、可能性を知ることが何より必要です。
前述通り、具体的な方法は「海外駐在員は転職に有利!駐在経験を活かした求人の探し方を専門家が解説」や「海外駐在中でも転職活動はできる!プロが進め方や駐在員向け転職エージェント・サイトを解説」で紹介しています。
手遅れになる前に確認し、すぐ行動を起こしましょう。
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